AdGuard、世界初のLinux用広告ブロッカーをリリース(Nightly版)
ついに、AdGuardはLinux用クライアントのNightlyバージョンを正式にリリースしました。Linux向けに設計されたシステムワイド広告ブロッカーは世界初になります。
この出来事の重要性
これまで、Linuxで広告をブロック方法は、以下の2つしかありませんでした:
- AdGuardブラウザ拡張機能を使用する
この方法は特定のブラウザで正確な広告ブロックを提供しますが、システム全体を保護することはできません。 - AdGuard DNSまたはAdGuard Homeを設定する
これらのソリューションは、ネットワークレベルで広告、トラッカー、脅威をブロックしますが、高度なフィルタリングルールやコスメティックルールを適用することはできません。
そこで、AdGuard for Linuxは、両方のアプローチの制限を取り除きます。
AdGuardのフィルター、サードパーティのフィルター、ユーザールールを使用した正確な広告ブロックを可能にしながら、お使いのデバイスのすべてのブラウザとアプリでフィルタリングを行うことができます。
AdGuard for Linux でできること
他のAdGuardアプリと同様に、Linux用クライアントには以下の機能があります。
- ウェブサイトとアプリ内の広告をブロック
- トラッキングクッキー、リクエストパラメータ、分析ツールをブロックして個人情報追跡からの保護
- ポップアップ、ライブチャットウィジェット、Cookie使用同意通知、アプリダウンロードバナーなどの迷惑要素を削除
- 「ブラウジングセキュリティ」機能が悪意のあるウェブサイトについて警告してくれる
- サードパーティ製フィルタとユーザールールのサポート
ただし、他のAdGuardアプリとは異なり、AdGuard for Linuxにはユーザーインターフェースがありません。インストールおよび設定はすべて、コマンドライン(CLI)経由でを行う必要があります。その方法については、こちらのナレッジベース記事をご覧ください。
インストール方法
AdGuard for Linux はiptablesをサポートするディストリビューション上なら、どこでも動作します。
AdGuard for Linux のNightlyバージョンをインストールするには、ターミナルを開き、次のコマンドを入力してください:
curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/AdguardTeam/AdGuardCLI/nightly/install.sh | sh -s -- -v
もしくは、GitHubから直接最新バージョンをダウンロードすることができます。
詳しいインストール手順については、こちらのナレッジベース記事をご覧ください。
今後導入予定機能
今回のものは、AdGuard for LinuxのNightlyバージョンであり、一部の機能はまだ開発中です。
今後のバージョンで導入予定の機能は以下の通りです。
- DNSトラフィックを暗号化し、DNSレベルで広告とトラッカーをブロックする「DNS通信を保護」機能
- 特定のアプリをフィルタリング対象外にできるアプリ除外機能
他に欲しい機能ございますか?ぜひ GitHubのIssues からご提案ください。
AdGuard for Linuxに関するご意見をお寄せください
AdGuard for Linuxのリリースは大きなマイルストーンであり、皆さまからのフィードバックを心よりお待ちしております。
バグを発見された場合やご意見をお持ちの場合は、ぜひGitHub Issues経由でお知らせください。
AdGuard for Linuxについて他のユーザーと議論したい場合は、こちらで会話に参加してください。