AdGuard for Mac バージョン2.5: Big Surとの互換性
Macユーザーの皆さん、お待たせしました。最新アップデートのMac版AdGuard v2.5を紹介したいと思います。
が、その前に、ちょっとした前書きを。
プライバシーは非常にもとめられている
“プライバシーの保護”という世界トレンドの影響を受けて、Appleは、洗練されたデザイン、効率性の向上、そして「プライバシーに関するさらなる透明性」という3つの礎となる機能を備えた新しいmacOS Big Surを発表しました。
そのため、プライバシー保護は今では偉大な課題となっており、Appleのような市場リーダーたちにさえ広く認知されています。
弊社のAdGuard for Macバージョン2.5は、新しいmacOS 11 (Big Sur)とスムーズに連携できるように特別に設計されています。多くの互換性の問題を解決し、新しいOSのスタイルに合ったゴージャスな新アプリアイコンを追加しました。
Big Surでは、システム拡張がカーネルを置き換える
まず、システム拡張(System Extensions)とは何か?それは、2019年にAppleがカーネル(Kernel)で実行される操作を最小限にすることを決めたことから始まりました。
旧来のフレームワークであるカーネル拡張(Kernel Extensions)はもはや役に立たなくなり、Appleは代替案としてシステム拡張(特に、トラフィックをフィルタリングするアプリ実行用フレームワークであるネットワーク拡張(Network Extensions))を提供しました。
ネットワーク拡張
MacOS 11 (Big Sur) は、旧Kernel Extensionsを(ほとんどの場合)サポートしなくなるので、新しいフレームワークのサポートを追加しました。
すでにBig Surプレビューをお使いの場合は、
AdGuardで**⚙アイコン**を開く → 設定… → ネットワーク → モードを選択…
で「ネットワーク拡張」モードが選択されていて、AdGuardがネットワーク拡張モードで動作していることを確認してください。
残念ながら、ネットワーク拡張は比較的新しい機能なので、今後さらに不具合修正やアップデートされるということです。
ネットワーク拡張は、macOS 10.15で初めてカーネル拡張の代替機能として一時的に導入され、現在ではAppleは積極的に開発と改善を進めています。
しかし、ネットワーク拡張に関連するさまざまなブランチにはまだ多くの問題があります。何かに直面している方は、Big Sur問題解決ガイドをチェックしてみてください。
その他の変更
今回のアップデートで2つ目の大きな機能は、準備万端になった上流プロキシ(Upstream Proxy)です。
この機能を使えば、設定にカスタムプロキシサーバーを追加して、AdGuard VPNで実行することができます。
また、多くのバグを修正し、フィルタリングを強化するためにCoreLibsをv1.7.111に更新しました。いつものように、変更内容のフルリストはGitHubにあります。
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