【AdGuard ブラウザ拡張機能 v4.4】AGTree統合で広告ブロックを効率化
変化し続けるウェブ環境においても常により良い広告ブロック品質をお届けしたく、また新しいアップデートのご紹介です。
エキサイティングな新機能を紹介するのは大好きですが、新機能はないながらも重要であるアップデートを出すこともあります。
それこそがが AdGuard ブラウザ拡張機能 v4.4 です。
今回、目に見える変化はないかもしれませんが、拡張機能の“中身”で大きな改善を導入しました。その内容を見てみましょう。
AGTreeの導入
今回のアップデートでは、TSUrlFilterライブラリにAGTreeが統合されたことで、ルールやフィルタの管理方法が強化されました。
「AGTree」は、広告ブロックフィルタリストの処理を効率化する強力なツールです。
そのAGTreeをTSUrlFilterライブラリの一部として、ブラウザ拡張機能など、さまざまなAdGuard製品に統合いたしました。異なるプラットフォームにAGTreeを実装することで、より統一されたアプローチを目指し、ブロッキング・ルールの変換、解析、検証などのタスクに単一のライブラリを使用できるようにしています。結果として、コンテンツブロックの改善、フィルタリングエンジンの起動の高速化、ルールの分析と変換の簡素化につながります。
ユーザーにとってのメリット
AGTreeに移行したことで、フィルタリングエラーのリスクを最小限に抑えることで、セキュリティが強化されます。つまり、より正確な広告やトラッカーのブロックが可能になっております。
さらに、AGTreeへの移行に伴い、今回のアップデートではScriptletsの大幅な更新が含まれており、拡張機能の全体的なパフォーマンスが向上しています。
その他の改善
このバージョンには長い変更履歴があり、多くのバグ修正やその他の小さな改善が含まれています。
フル変更履歴はこちらのページで確認できます。
また、AGTreeのシームレスな実装を保証するために、関連している技術であるScriptlets(フィルタリングルールをJavaScriptで強化するライブラリ)とフィルタリングエンジン(TSWebExtensionとTSUrlFilter)を更新しました。
新バージョンのフィードバックや今後のリリースへのご意見をお寄せいただければ、今後も最高な広告ブロック品質を提供できるよう活用させていただきます。
ぜひSNSやGitHubからご連絡ください。