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【超大型アップデート】AdGuard for Android v4.0

ついに、AdGuard for Android v4.0 の登場を発表することができ、大変嬉しいです。

このバージョンには、開発者、ベータテスター、翻訳者、AdGuardコミュニティの貴重なメンバーなどによって数え切れないほどの時間がかかりました。

この大型アップデートを可能にした貢献者の方々とユーザーの皆様に心より感謝を申し上げます。

Android版AdGuardの今まで

このようなメジャーアプデートは、始まりがどこにあったかを思い出させるものです。
そこで、記憶をたどりながら、少し散策してみましょう。

2014年11月13日の最初のバージョンでも、AdGuard for Android は、インターネットトラフィックをフィルタリングし、広告をブロックするだけのアプリではありませんでした。
昔も今も、ブラウジングをできるだけ便利にするために必要な機能をすべて含むユニバーサルアプリと提供するよう心がけてきました。

AdGuard for Android は、新しいバージョンが出るたびに、HTTPS および DNS フィルタリング、トラッキング(個人情報追跡)からの保護、AdGuardアシスタントなどの新しい重要な機能をどんどん備え、より優れたものになっています。

それでは、この製品の開発歴史を簡単に見てみましょう。

今までのバージョン履歴

AdGuard for Android v1.0

AdGuard for Android v1.0 のインターフェイス

AdGuard for Android v1.0 は、複数の機能を「広告ブロッカー」と「ブラウジングセキュリティ」という2つのモジュールに分けて提供していました。

広告ブロッカーは、ウェブページがブラウザに読み込まれる前にすべての広告を削除し、広告のない体験を促進し、データ通信量を節約してページの読み込みを高速化していました。
ブラウジングセキュリティは、アクセスしたウェブページやapkファイルを精査し、脅威に対するセーフティネットを提供するモジュールでした。

特別な機能として、2つのフィルタリングモードとトラッキング防止技術がありました。
さらに、AdGuardは、ゲームやアプリでも広告ブロックすることと、SNSウィジェットフィルタを導入することに成功しました。
広告フィルターは複数の言語で動作し、多用途で安全、かつ広告のないAndroid体験にしていました。

AdGuard for Android v1.0 は、リリースから2週間後にGoogleがGoogle Playから削除するほどの出来栄えでした。
Googleの公式発表によると、これはいわゆる「Google Playソフトウェア配布契約」の条件に違反したためだったそうです。
しかし、Google Playから私たちのアプリを削除することは、GoogleがAndroidユーザーからお金を得ることを少しでも妨げる可能性のあるアプリに一貫して適用している“禁止ポリシー”の論理的なステップに過ぎないように感じられました。

ところが、Google Playからの追い出しは私たちを躊躇させるものではありませんでした。

AdGuard for Android は、Google Playの枠にとらわれずに開発を続け、高度な機能を提供し、オンラインプライバシーを大切にする忠実なユーザーベースを徐々に構築していきました。

AdGuard for Android v2.0

AdGuard for Android の開発は、時には戦いのようなものでした。
AdGuardウェブサイトで当時のバージョン履歴を見ていただければ、修正されたバグやリリースされたベータ版、リリース候補版、Hotfixの数は桁外れに多いのです。

しかし、チームの努力のおかげで、AdGuard for Android v2.0 は、多言語ローカライズ、HTTPSフィルタリング、ファイアウォール、IPv6フィルタリング、ログ書き出し、その他多くの機能を誇るようになりました。
バージョン2.0の重要な更新は、フィルタリングエンジンをCoreLibsに変更したことです。
前と比較して、CoreLibsの主な利点の1つは、クロスプラットフォームであることです。
これにより、AdGuard for Android は、他のOS向けのAdGuard製品から最良の技術を取り入れることができるようになりました。

AdGuard for Android v3.0

AdGuard for Android をより良いものにするため、より分かりやすくシンプルにアプリのデザインを一新し、ダークテーマの追加、カスタムスクリプトとhostsファイルのサポート、DnsLibsとの統合、DPIからの保護、ブラウジングセキュリティ機能の更新を実施しました。

バージョン3.0.24では、トラッキングから保護する「ステルスモード」という新しいモジュールを実装ました。

そして、バージョン3.5では、AdGuard VPN for Android との互換性を提供する「併用モード」を導入し、手間がかかる設定なく、簡単に AdGuard 広告ブロッカーと AdGuard VPN を同時に使用することがようやく可能になりました。

しかし、開発のある時点で、製品を質的に飛躍させるためには、アプリを大幅に作り直し、コードを全部書き直さなければならないことに気づきました

ちょっと困難で怖い課題ですよね?
でも、私たちの開発チームは勇敢に取り組んでくれました。

AdGuard for Android v4.0 の変更内容

ついに、膨大な努力の結果をお届けすることができます。

劇的に進化した AdGuard for Android v4.0 を詳しく見て、バージョン3.6から何が変わったかを説明したいと思います。

トータル・リエンジニアリング(コードの一からの書き直し)

アプリ全体を見直し、コードを全部一から丹念に書き直しました。
その結果、アプリの動作がより速く、よりスムーズになりました。

デザインリニューアル

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アプリのインターフェースをよりシンプルにし、コアな機能を前面に押し出したデザインに改新いたしました。

メインスイッチの上にあるアイコンをタップすることで、「広告ブロック」、「トラッキング防止」、「迷惑要素ブロック」、「DNS通信を保護」をそれぞれオン・オフにすることができるようなりました

さらに、「AdGuardによる保護」画面を追加しました。
画面下部の🛡アイコン(左から2つ目)をタップすることでアクセスできるこの画面では、それぞれの機能のオン・オフ切り替えと設定が可能です。
上記の「コア」機能に加えて、「ファイアウォール」、「ブラウジング・セキュリティ」、AdGuard VPN管理の項目があります。

AdGuardによる保護画面 *mobile_border

ファイアウォール

ファイアウオール画面 *mobile_border

AdGuard for Android アプリには、以前からファイアウォールに似た機能がありましたが、アプリの奥深く、つまり「アプリの管理」セクションに隠されていました。

このバージョンでは、操作しやすく、完全に独立した「ファイアウォール」機能にしました。

🛡アイコン(画面下の左から2つ目)→「ファイアウォール」画面では、各アプリや全アプリのインターネットへのアクセスを制御できます。

端末の画面が消灯している状態でモバイル・Wi-Fiデータ通信を使用できる・できないアプリを設定したり、「クイックアクション」のセクションでファイアウォールのルールを更新したりすることができます。
ファイアウォール機能は、アプリのアクティビティに関するリアルタイム通知も送信します。
また、データエローミング中のデータ通信を制限することで、通信量を節約できます。

新「統計」画面

統計画面 *mobile_border

「統計」という専用画面では、すべてのアプリ、企業、ドメインに関する詳しい統計情報を確認できます。
どの企業によるリクエストが最も頻繁にブロックされているか?
どのアプリがあなたのデータを誰に送ろうとしているのか?
などを確認できます。

疑わしいリクエストなどはすぐに特定し、この画面からブロックすることもできます。

AdGuard VPN との統合(併用モード)

上で書いたように、AdGuard VPN との併用モードは、AdGuard for Android v3.5 で初めて導入されました。

それまでは、2つの異なるネットワークフィルタリングアプリが、Android上で互いに並んで動作することができないため、AdGuard広告ブロッカーと AdGuard VPN を同時に動作させるのは非常に難しく手間のかかることでした。

AdGuard VPN との併用モード *mobile_border

AdGuard for Android v4.0 では、併用モードはこれまで以上に安定したものになりました。

以前は、AdGuardまたはAdGuard VPNがアップデートまたは再インストールされるたびに、併用モードを再設定する必要がありましたが、
現在は一度設定すれば、アップデートや再インストールしても再設定の必要がありません。

また、AdGuard広告ブロッカーと AdGuard VPN 間の情報交換がより頻繁に行われるようになり、パフォーマンスに影響を与えることなく併用モードの安定性を高めました。

※併用モードの改善は AdGuard for Android v4.0 と AdGuard VPN for Android v2.3 で実装しておりますので、併用モードをご利用の場合は両アプリを最新バージョンにアップデートすることがおすすめです。

選択的アプリプロキシ(selective app proxying)

選択的アプリプロキシ *mobile_border

AdGuard for Android v4.0 以前は、すべてのウェブトラフィックを指定されたプロキシサーバー経由でルーティングすることができました。
設定 → フィルタリング → ネットワーク → プロキシ の「プロキシ経由で動作するアプリ」機能により、プロキシを経由して動作するアプリを指定できるようになりました。

さらに、併用モードを使用している場合、「プロキシ経由で動作するアプリ」では AdGuard VPN を経由してトラフィックをルーティングするアプリを指定することもできます。

root化端末用機能

root化とは、通常のアクセスレベルと比較して、デバイスに対してより「特権的」な制御を得るためのプロセスです。
お使いのAndroidデバイスがroot化されている場合、AdGuard for Android v4.0 を使用すると、以前のバージョンのAdGuard広告ブロッカーに比べて全く違うレベルの可能性が得られます。

通常、AdGuardは、ローカルVPNを設定することによって、ネットワークトラフィックをフィルタリングエンジンであるCoreLibsにルーティングしています。

しかし、rootアクセスを使用すると、AdGuardを自動プロキシモードに切り替えることができます:
設定 → フィルタリング → ネットワーク → ルーティングモード → 「自動プロキシ」に切り替える

この操作を行うと、AdGuardはローカルVPNを使用しなくなり、代わりに同じ目標を達成するためにiptablesを再設定します。
これには、いくつかの利点があります。

まず、このモードだと、AdGuardは、以前は不可能だったIPv6リクエストにDNSフィルタリングを適用できるようになります。
次に、AdGuardがどのWebリクエストがどのアプリに属しているかを判断できない問題をいくつか修正しています。これにより、「ファイアウォール」、「フィルタリングログ」などの全体的な品質が向上します。

「ローレベル設定」の改新

「設定」→「アプリ設定」→「高度な設定」→「ローレベル設定」にあるローレベル設定は、上級者向けの設定です。

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ノウハウがないままいじると、AdGuardや端末の動作で何かを壊してしまう可能性がありますので、このバージョンでは、ローレベル設定をより人間的に理解しやすいものにしました。
また、間違って操作をしてしまったとしても、入力された値の検証などといった安全策を講じました。

設定そのものに関しては、新しく追加した項目と廃棄した項目があります。
ローレベル設定に関する徹底的なガイドは、AdGuardナレッジベースでご確認いただけます
よかったら高度な設定・ローレベル設定を使ってより詳細で深いカスタマイズをご利用ください。

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今後の改善・新機能予定

もちろん、AdGuard for Android v4.0 のリリースは私たちにとって画期的な出来事ですが、それだけにとどまるつもりはありません。

早速、今後予定しているいくつかの機能を紹介したいと思います:

  • Android TV との互換性
    Android TVで広告やトラッカーをブロックしたい場合、ルーターでAdGuard DNSをセットアップすることができますが、Android TV用に適応されたAdGuard for Androidがあれば、デバイス上のトラフィックを完全に制御できる多機能なツールを手に入れることができてさらに強力なため、準備中です。

  • 統計情報の拡張
    私たちは透明性を重要だと信じており、自分のデータがどこに、誰の手に渡るのかを理解してもらいたいと考えています。そのため、統計情報をさらに充実させたいと考えています。例えば、お使い端末からのリクエストを受けた企業の名前だけでなく、その企業の事業内容も表示する予定です。そうすれば、そのような企業があなたのオンライン・プライバシーを守る味方なのか敵なのかが一目瞭然です。

  • AdGuard VPN との併用モードの改善
    現在、併用モードでは一部のVPN機能を制限しています。併用モード有効時、「キルスイッチ」がなく、AdGuard VPNアプリからアプリの除外設定やDNSサーバーの選択もできません。将来的には、これらの機能を併用モードでも使えるようにする予定です。

これは、私たちのこれからのロードマップのほんの一例にすぎません。
このほかにもさまざまな機能も準備中です!

機能要望やバグを報告する方法については、以下でご確認ください。
皆様のフィードバックは、AdGuard製品の継続的な改善と成長に不可欠です。

貢献する方法

AdGuardの未来を形作る手助けをしたい場合は、新機能のご提案、バグのご報告翻訳をお手伝いなどができます。
私たちは貢献者を大切にし、AdGuardをより良いものにするために協力してくれる人には常に報酬を与えています。

今回の AdGuard for Android v4.0 という偉大なアップデートは、単なるアップグレードにでなく、ゲームチェンジャーと言えるでしょう。

v4.0記念大抽選会

このバージョンを出せたのは、ユーザーの皆様とコミュニティの方々のおかげです。

超大型アップデートを記念して、Samsung Galaxy S23 Ultra(256GB)スマホ4名様に、AdGuard永久版ライセンス400名様に抽選でプレゼントいたします。

応募方法と応募ページはこちら


この進化したバージョンをお届けできることを大変嬉しく思います。

皆様からのフィードバックをお待ちしております。


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