【AdGuard for Windows v7.17】オンザフライDoH接続フィルタリング
CoreLibs(AdGuard独自開発のフィルタリングエンジン)の更新により、2つの重要な改善を実装しました。
Encrypted ClientHello 機能を強化することでプライバシー保護をパワーアップしました。
さらに、オンザフライDoH接続フィルタリングを導入し、セキュリティ性を向上させました。
Encrypted ClientHello の強化
AdGuard for Windows は、実験的な機能としてECHをサポートしています。
これは、通常暗号化されていない一部の情報も暗号化してくれる機能で、プライバシーレベルを向上させるものです。
技術的な問題を解決し、この機能がユーザーにとってデフォルトのオプションの1つになるよう努力しています。
CoreLibsの今回の更新も、その目標に向けたもう一歩です。
オンザフライ DoH 接続フィルタリング
CoreLibs v1.14 のおかげで、オンザフライ DoH 接続フィルタリングも実装できるようになりました。
さて、なぜこの機能が重要なのか?
今までは、DoH(DNS over HTTPS)をブラウザでは設定してあるものの、AdGuardでは設定していない場合、AdGuardアプリはブラウザで直接リクエストをフィルタリングし、システムDNSに(暗号化されていない状態で)リクエストを送信する必要がありました。
これは、(AdGuardでDoHを設定していない)ユーザーのセキュリティレベルを下げていました。
そこで、オンザフライDoH接続フィルタリングにより、DNSリクエストを暗号化されていないサーバーに送信することなく、ブラウザ上でフィルタリングすることができるようになりました。
また、DnsLibsとWFP・TDIドライバも更新しました。
GitHubで完全な変更履歴をご確認いただけます。
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