【AdGuard for iOS v4.4.6】広告ブロック機能を強化
春には、気分を高めてくれるものがたくさんあります。
AdGuard for iOS v4.4.6 という新バージョンもその一つとなれば嬉しいです。
AdGuardアプリは、Safariで広告をより効果的にブロックするようになりました。
その理由は以下の通りです。
高度なブロックルールの高速化
iOS版AdGuardの「高度な保護機能」は誇りに思っている機能であり、他社のiOS用コンテンツブロッカーに比べての長所でもあります。
この機能により、AdGuard for iOS は、Safariの標準的なコンテンツブロックルールを強化する高度なフィルタリングルールを適用することが可能になり、複雑で暗号化された広告にも効果的に対処することができます。
しかし、iOSの仕様特殊性の影響で、今まで「高度な保護機能」の効果は一部低下することがあったりしました。
例えば、一部のルールは、ページの読み込みに遅れて適用されることがありました。
そのため、広告が「ちらつく」こともあり、ページが読み込みした後にやっと広告が非表示になる、という現象が発生していました。
また、特定の広告がブロックされない場合もありました。
AdGuard for iOS の新バージョンを準備する際、私たちは高度なブロックルールの実装を高速化することに力を入れ、その影響でアプリ全体のパフォーマンスが改善しました。
その違いにお気づきいただけると幸いです。
擬似クラス :has()
のネイティブサポート
Safari v16.4 では、コンテンツブロッカーは:has()
擬似クラスを使って隠す要素を選択する機能を得ました。
これは一見、複雑で分かりにくいと思われるかもしれませんが、簡単に言いますとこの機能はAdGuard開発にとって非常に重要です。
この機能により、コンテンツに基づいて広告ブロックを選択することができます。
AdGuard for iOS v4.4.6 以前、:has()
擬似クラスのサポートは有料版限定の「高度な保護機能」にしか入っていなかったのですが、本アップデートで AdGuard for iOS の無料版でも利用可能になりました。
今回のアップデートについては以上です。
完全な変更履歴は、いつも通りGitHubでご覧いただけます。
ぜひ AdGuard for iOS をアップデートして、最新版でより安全・快適なネット閲覧をお楽しみください。