AdGuard ブラウザ拡張機能、MV3に完全対応
6月にベータをリリースし、ただいま AdGuard ブラウザ拡張機能の、Chromeの新仕様Manifest V3(MV3)に完全対応した「MV3対応版」を正式リリースいたしました。
すでにChrome用の AdGuard ブラウザ拡張機能をお使いの場合、既存の拡張機能はMV3対応版のものに置き換わります。新規ユーザーはChromeウェブストアからインストールできます。
では、変更内容を見てみましょう。
機能と機能性
- 統計 統計画面は AdGuard DNS のクエリログに似ており、タイプ別に分類された企業別URLの表示を提供します。データはすべて、お客様のデバイス上で処理されるため、プライバシーが完全に保証されます。どのリクエストがどのカテゴリ(広告、トラッカー、SNS、CDN、その他)に送信されたかだけを表示します。
- フィルタリングログに2つのバージョン 一つは、(ブラウザがどの宣言的ルールが適用されたかについての具体的な詳細を提供しないため)「想定ルール」の通常バージョンです。このバージョンのフィルタリングログでは、適用されたおおよそのルールしか見ることができません。
もう一つのバージョンには、より正確な情報が含まれていますが、そのバージョンには、AdGuard ブラウザ拡張機能の「解凍」版をブラウザにインストールしてアクセスする必要があります。
その方法についてはこちらのナレッジベース記事で説明しています。
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ネットワークルールと制限 MV3では、ネットワークルールのほとんどがブラウザによって適用されるようになりました。しかし、コスメティックルールはまだAdGuardのエンジンによって管理され、うまく機能します。制限の詳細についてはこちら(GitHub)を参照してください。
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臨時修正専用フィルタの導入 AdGuard 広告ブロッカー MV3対応版は、「AdGuard 臨時修正フィルタ」を導入しています。このフィルタはなぜ必要なのでしょうか?
Manifest V3 の環境では、フィルタルールを動的に更新することができません。なぜなら、ルールは拡張機能に組み込まれ、拡張機能自体でのみ更新されるようになったからです。これは結構不便です。
私たちはこれを回避する方法を見つけました。新しいフィルタは動的ルールを使用し、AdGuardフィルタの最も安定性の高い動作を提供します。AdGuard 臨時修正フィルタは、動的ルールを使用して、ユーザーの動的ルール制限に大きな影響を与えることなく、リアルタイムで調整を行います。高速かつ効率的で、要件の厳しいMV3環境でのシームレスなフィルタリングに最適です。
- よかったらMV3対応版の改善にご協力ください。 「AdGuard フィルタの開発に協力する」というオプションがリリース版で復活しました。フィルタをどのように使用されているかというデータを匿名で共有し、広告ブロック機能の向上にお役立てください。
見た目が新しくなりました:UI強化
本アップデートでは、よりクリーンでユーザーフレンドリーなインターフェイスを実現いたしました。以下がほんの一例です:
- 例えば、一時停止モードの切り替え、ホワイトリストへのウェブサイト追加、ユーザールールの変更、フィルターグループの切り替えなどで、ローダーが改善されました。
- 保護機能の有効化、無効化、および一時停止のための新しいローディング状態を追加しました。
- AdGuard ロゴのスプラッシュ画面がロード中に表示されるようになりました。
- 迷惑要素フィルタをオンにするための同意ポップアップの「有効にする」ボタンにアクセスしやすくなり、スクロールせずに表示できるようになりました。
バグ修正と改善
フルリリースまでの道のりに、凸凹がないわけではありません。以下がその一部です:
- 正規表現ルールの不正な変換を修正
$popup
と$badfilter
修飾子の問題を解決- コスメティックルールの適用が高速化
- TSUrlfilter と Scriptlets の鮮度が向上
もしバグを見つけたり、何かご提案があれば、ぜひ GitHubにてご連絡・ご指摘ください。
Chrome ユーザーは、Chrome ウェブストアから「AdGuard 広告ブロッカー MV3対応版」をインストールできます。