AdGuard for Safari v1.9.19: M1対応とSafariルールコンバータの更新
今回はMac用「AdGuard for Safari」のアップデートをお届けしております。
前回リリースはかなり前にありましたが、この製品はこれまでずっと成長と発展を続けてきました。
この新バージョンでは、以下のような新機能が追加されています。
すでにAdGuard for Safariのアップデートをリリースしていたことにお気づきかもしれません。残念なことに、重大なエラーが見つかり、v1.9.17をキャンセルせざるを得ませんでした。すべてを修正しましたので、自信を持って再リリースします:現在拡張機能はスムーズに動作します。
アップルシリコン対応
2020年11月、AppleはIntelプロセッサから自社開発のM1チップへの切り替えを開始しました。
Apple Eventで、アップルはAppleシリコンと新しいM1チップを搭載した新MacBookを発表しました。
しかし、IntelとM1の根本的な違いはどこにあるのでしょうか?
あまり専門的にならないように説明したいと思います。
真新しいM1プロセッサは、ARMベース(Advanced RISC Machine)プロセッサのファミリーの最初のものです。
M1は、USBコントローラー、Wi-Fi、Thunderbolt(インターフェース)、プロセッサーコア、ビデオカード、RAM(ランダムアクセスメモリー)などのコンポーネントを統合した、いわゆる「system on a chip」(SoC)です。
機能ごとに部品を分けていた旧来のマザーボードベースのPCアーキテクチャーとは異なり、新しいARMアーキテクチャーではできる限り部品をお互いに近づけています。
SoCは、一部の機能の遅延を最小限に抑えることができるため、スピードの面でも優れています。素子を近接してレイアウトすることで、配線の遅延を最小限に抑え、モジュールや機能ユニット、メモリ間のデータ通信速度を最大化することができます。
「AdGuard for Safari」拡張機能と新しいアーキテクチャを採用したMacの互換性を確保するために努力してきましたが、その結果、皆様に提供できる、IntelとM1プロセッサの両方で動作するユニバーサルビルドが完成しましたので、非常に嬉しく思っております。
ルールコンバータのアップデート
AdGuard for iOSとAdGuard for Safariの2つの製品でのみ、私たちルールコンバータというものを使用しています。
AdGuardのフィルタリングルールの構文は一般的に受け入れられているものとは異なるため、Safari専用ルールに変換する必要があります。
v1.9.19では、$denyallow
および $specifichide
修飾子、コスメティックルール、Genericルール (例外ルールの修飾子) のサポートを追加し、変換エラーを修正しました。
コンバーターの他に、アプリアイコンも更新しました。
旧(左)と新(右)アプリアイコン
また、細かいバグやUI関連などの修正も行いました。
まだご利用でない場合、ぜひAdGuard for Safariをダウンロードしてみて、新バージョンのご感想をお聞かせください。
皆様からのフィードバックをぜひ下のコメント欄またはSNS・フォーラムにてお待ちしております。