AdGuard for Macの機能概要
AdGuard for Macは、弊社の主要製品の1つであり、まともなガイドがないといけません。新ユーザーに限らず、Mac版AdGuardのベテランファンでさえためになる、より細かいポイントまで使い方と搭載機能を説明したいと思います。
はじめに
現在、Mac版AdGuardは、Mac PC用の唯一の既存のスタンドアロン広告ブロッカープログラムです。
Mac版AdGuardを話に出すたびにこのポイントを強調しているのはなぜ?
主に、当アプリはブラウザ拡張機能ではなく、パワーと可能性がさらに広がる本格的なソフトウェアであることを主張したいからです。
そして、あなたがユーザーとしてAdGuard for Macをあらゆる方法で使いながら、提供機能を最大限に活用する自由を得ることができるからです。
それでは、利用可能な機能について説明していきたいと思います。
ホーム画面
AdGuard for Macのホーム画面
起動時に最初に表示されるのは、大きなオン/オフスイッチのある画面です。ここには、AdGuardがこれまでに達成した主な統計(インストールしてスイッチをONにしてからのカウント)が表示されます。トラッカー(追跡ソフト)、脅威、ブロックされた広告の数、節約通信量が表示されます。
新しくインストールされたMac版AdGuardのセットアップを開始するには、ウィンドウの右上隅にあるギアアイコンを押して「設定」を選択する必要があります。
一般設定
一般設定ウィンドウ
ウィンドウが開き、一般設定が表示されます。
ここでは、Webページの言語固有の自動フィルタリングなどの機能をオンにできます。この方法で、すべてのフィルターを手動で選択する必要がなく、時間を節約できます。
Mac起動時にAdGuardの自動起動をオンにすることもできます。
ここで利用可能な3番目のオプションは、オンラインショッパーに役立ちます。お気に入りのすべてのeショップとサイトをホワイトリストに登録する代わりに、セルフプロモーション(自己宣伝)と検索広告をフィルタリングから除外できます。AdGuardはそれらを自動的に検出し、ブロックしないようにします。
同ウィンドウから、例のホワイトリストにアクセスできます。このホワイトリストには、AdGuardでフィルタリングしたくないWebサイトを追加できます。ウィンドウの下部にあるボタンをタップするだけです。
フィルター
フィルタ画面
次に、フィルター画面があります。フィルターは、AdGuardのエネルギー源である広告ブロッカーモジュールの主な推進力です。大きな包括的な記事を参照すると、このプロセスがどのように行われるかを理解するのに役立ちます。
簡単に言えば、フィルターリストは特別な言語で記述されたルールのセットであり、広告ブロッカーはこれらのルールを解釈し、それらを実装します。その結果、ウェブページに広告が表示されなくなり、生活がより快適になります。
いくつかのフィルターリスト(AdGuardベースフィルター、迷惑要素フィルター、EasyListなど)が事前にインストールされていますが、好みに合わせて他のリストを追加ダウンロードしてアプリに追加できます。
より一般的で普遍的に適用可能なフィルター(ベースフィルターなど)のほかに、AdGuardはあらゆる場面用のフィルターを大量に提供しています。
追跡防止専用フィルター(トラッキング保護フィルターなど)、特定言語のコンテンツをブロックする言語固有広告フィルター、SNSフィルター(うざい「いいね!」ボタン等にさようなら)、ページはめ込みポップアップやCookie警告等をブロックする迷惑要素フィルター、さらには広告をブロックする代わりにブロックを一部解除するフィルター(検索広告や自己宣伝フィルター)などがあります。
フィルタは、AdGuardサーバーから自動更新を受け取ります。当社のスペシャリストは、ユーザーフィードバックに基づいてすべて手動でフィルタリストを作成しています。アプリのアシスタント(本当に便利です。アシスタントの詳細については後ほど説明いたします)からレポートをご送信いただければ、ブロック機能の改善につながるので、大変助かります。ウェブサイトからも報告できます。
フィルターのについてのさらなる情報はこちらをご覧ください。
ユーザールール
ユーザールール
広告ブロッカーモジュールのもう1つの重要な部分は、ユーザールールです(以前はユーザーフィルターと呼ばれていた)。
コーディング経験があり、すでに利用可能な標準フィルターよりも優れたカスタムフィットとなる独自のルールを作成したい場合は、ぜひこれを試してみてください。AdGuardがフィルタリングルールに使用する構文は、他の広告ブロック拡張機能の構文に基づいていますが、かなりの追加を加えその可能性をさらに拡張しています。
ルール作成プロセスと手順はこちらで徹底的に説明されています。
ステルス・モード
ステルス・モードのメイン画面
メニューの次タブにはステルス・モードが表示されます。
このモジュールは、ショッピングカートの内容はもちろん、IPアドレス、コンピューターパラメーター、ブラウザー設定、リダイレクト元のページなどの個人情報を収集しようとするWebサイトからプライバシーを保護するのに役立つ非常に便利なツールです。怪しげな第三者と共有される可能性のあるこの情報の一覧は「まだマシ」に感じましたら、ほとんどの場合、その情報と一緒にあなたの年齢、年収、病歴、身体的状態、住所と子供の名前までの(非常にプライベートな)データも取得されることがあることを意識してください。
不要なCookieやブラウザへの追跡パラメータの秘密挿入などを除去することが、ステルスモードの最も優れた機能です。
ステルスモードには、柔軟な構成を保証する幅広いオプションが含まれています。
それらはいくつかのカテゴリに分かれており、詳しくないユーザーにとっては、それらの多くは混乱し、おそらくは複雑に思えます。
それを少しでも防ぐため、各オプションにヒント説明を付けました。
疑問符アイコンにカーソルを合わせるとヒントが表示されます。
(本当のプライバシーオタクのように)概念全体についてさらに詳しく知りたい場合は、このナレッジベース記事(英語)をご覧ください。
ブラウジング・セキュリティ
ブラウジング・セキュリティのタブ
次に、セキュリティタブがあります。このタブには、ブラウズセキュリティとも呼ばれるモジュールがあります。役目はマルウェアやフィッシング詐欺Webサイトからの保護です。マルウェアのインストールを防止し、悪名高いフィッシングなどのようなWeb詐欺からユーザーを保護するように設計されています。
※AdGuardはアンチウイルスではなく、まったく異なるプログラムであることに注意してください。感染したドメインに移動しようとしている場合は警告が表示されますが、そのまま進んだ場合などには疑わしいもののダウンロードを止めることはできません。
フィッシングは、個人データ(パスワード、銀行口座の詳細など)を盗むことを目的とした非常に一般的なWeb詐欺です。人気のあるWebサイトやWebストアやソーシャルネットワークなどの実際のサービスを模倣した偽Webページを使用して実行されます。多くのフィッシングWebサイトのURLは、実際のURLとわずかな記号が異なるだけで、油断しやすくしてあります。
ユーザーがそのようなウェブサイトで情報を入力してしまうと、間違いなく他者の手に渡ってしまいます。
ブラウジング・セキュリティは、このような事件に強力な対策を提供します。同時に、ユーザーの個人情報はどこにも転送されず、AdGuardサーバーはユーザーがアクセスしているWebサイトを認識しません。これは、セキュリティチェックが公開Webアドレス(URL)ではなくハッシュプレフィックス(ハッシュは特定のベースに追加された各アドレスを明確にするデータ構造)を介して行われるからです。
一部のWebページ自体は悪意のあるものではありませんが、他のWebサイトによってその構造に組み込まれた要素が含まれている場合があります。ブラウザープラグインとは異なり、ブラウジング・セキュリティモジュールは、Webページに組み込まれている各オブジェクトをチェックし、最大限の保護を保証します。
このモジュールの改善を手伝いたい場合は、「ブラウジングセキュリティフィルタの開発に強力する」というボックスにチェックを入れてください。これにより、Webサーフィン中につまずく可能性のある不正なWebサイトに関する適切な情報をコンピューターから送信できるようになります。開発者は、禁止リストにそれを追加します。
拡張機能
拡張機能タブ
まずはじめに: 拡張機能とは、その名前どおり機能を拡張する小さなプログラムです。また、AdGuardは、ユーザースクリプトとも呼ばれるいくつかの独自の拡張機能を使用して、機能範囲を拡大します。
1. AdGuardアシスタント
この拡張機能名は意図的なものです。ユーザーがブラウザ内で基本的なAdGuard設定を変更するのを支援します。アプリ自体をいちいち開く必要をなくします。
AdGuardアシスタントは、すべてのmacOS互換ブラウザで動作します。この小さなツールのおかげで、ブラウザを離れることなくいろんなことができます。特定のウェブページを「ブロックしない」リストに追加したり、ページ上の特定の迷惑要素を選択してブロックしたり、ウェブサイトを報告したりできます。
2. AdGuard Extra
この拡張機能は、発生する可能性がある難易度高い広告ブロックケースを解決するために使用されます。オフにする重大な理由がない限り、常にスイッチをオンにしておくことをお勧めします。
3. AdGuardポップアップブロッカー
Webページを表示するときに、迷惑なポップアップウィンドウが開かないようにします。Webページのポップアップ広告もブロックします。
Mac用AdGuardの重要な機能の1つは、アプリがクロスブラウザユーザースクリプトマネージャーとして機能できることです。ブラウザーを毎回切り替えることなく、好きなスクリプトを簡単に追加し、既存のスクリプトを管理できます。
また、AdGuardアシスタントについて話しているので、統合モードは言うまでもありません。簡単に言えば、統合モードは、AdGuardブラウザ拡張機能とAdGuardデスクトッププログラムの完全な共生です(※両方がコンピューターにインストールされている場合)。 Knowledge Base記事(英語)で詳しく説明していますが、ここでも簡単な概要を提供いたします。
AdGuardアシスタント: 使えるオプション
AdGuardブラウザー拡張機能が既にあり、フル版AdGuardプログラムをインストールした場合、2つは機能を相互に再配布する必要があります。フルAdGuardプログラムが先頭を走ります。つまり、拡張機能が有効になっている場合でも、プログラムの設定が優先されます。ブラウザ拡張機能はAdGuardアシスタントの役割を引き継ぎ、設定の微調整とレポート機能をより便利にします。ブラウザウィンドウでAdGuard拡張機能アイコンをクリックすると、ドロップダウンメニューが開き、次のことができます。
- 記載ウェブサイトでフィルタリング(広告ブロック等)をオフにする
- 30分間フィルタリングをオフにする
- Webサイト上の特定の要素をブロックする(ブロックするエリアを手動で選択できます)
- ウェブサイトを報告する
- このWebサイトのセキュリティレポートを参照する
- AdGuardアシスタントの設定を調整する
たくさんの機能があり、それらのすべてがブラウザを離れることなくアクセスできます!
ネットワークフィルタリング
ネットワークフィルタリングのタブ
最後のパネルはネットワークフィルタリング専用であり、ここで追加の機能を見つけることができます。 HTTPSフィルタリングとアプリ自動フィルタリングを有効にすることをお勧めします。
これらはあなたのWebスペースをより適切にフィルタリングするための重要な追加予防策です。
「EV証明書を使用するWebサイトをフィルタリングしない」および「HTTPプロキシとしてAdGuardを使用する」オプションもあります。
どちらも一目瞭然です。Extended Validation(EV)SSL証明書はより強力な安全性保証を提供します。そのような証明書のあるウェブサイト所有者は、EVガイドラインで定義された徹底的かつグローバルに標準化されたID検証プロセスに合格する必要があります。それに基づいて、一部のユーザーはそのような証明書を持つWebサイトを信頼し、それらをフィルタリングしないようにしています。
「HTTPプロキシとしてAdGuardを使用する」とは、そうです、AdGuardを通常のHTTPプロキシサーバーとして使用できます。それを通過するすべてのトラフィックはフィルタリングされます。このプロキシはローカルネットワークでも使用できるため、プロキシに直接到達できる他のデバイスのトラフィックフィルタリングに使用できます。プロキシに接続された別のデバイスでトラフィックをフィルタリングするには、そこにAdGuardルート証明書をインストールする必要があります。プロキシを構成したら、ブラウザを開いて このページにアクセスしてください。
その他
他の便利なAdGuardオプションは、ユーザーエクスペリエンスに大きく影響するため、この記事で見過ごしてはいけません。
[メイン画面のギアアイコン]→[ライセンス…]から開くことができるライセンス管理タブがあります。このタブで、使用しているライセンスの種類、ステータスと有効期間を確認できます。
ライセンス管理
同タブで、対応するボタンを使用して、ライセンスステータスを更新したり、ライセンスを更新したり、ライセンスキーをリセットしたりできます。
明らかなように見えますが、しばしば見落とされる「必須」オプションは、サポートツールです。
[メイン画面のギアアイコン]→[サポート…]を選択すると、バグレポート、機能リクエスト、またはその他のご質問・お問い合わせをすることができます。
※サポートが返信できるよう、お使いの実際メールアドレスをご記入ください。メールアドレスがないとメッセージは送信されません。
アプリから直接サポートチームに連絡
する抜け広告や壊れたウェブサイトを報告するには、メッセージウィンドウの上にあるリンクをたどってください。これらの種類の問題には専用のレポートツールを使用しております。
メッセージに診断レポートを添付することができます。タブの下部にあるボックスにチェックを入れるだけです。
そして最後になりますが、[メイン画面のギアアイコン]→[アップデートを確認…]/[フィルタのアップデートを確認…]をクリックするだけで、フィルターの更新やAdGuardプログラムの更新を確認できます。
それでは、AdGuard for Macについて知っておくべきことはこれで終わりです。すべての人気あるトピックに触れたと願っていますが、そうでない場合は、ぜひお気軽にメール(support@adguard.com)、Twitter、この記事の下のコメント蘭などでご質問やご提案をお寄せください。