広告ブロック用「フィルタ」とは?
我々はオンライン広告を識別できます。
ページの内容とは関係なく、煩わしいもの。お金を払わせるために作られているもの。
広告をクリックすると、別のウェブサイトが開かれる(最悪の場合、悪意のあるファイルがダウンロードされることもある)。
私たちは人間なので、広告を見分けることができるのです。
一方、広告ブロッカーはプログラムです。
広告ブロッカーに広告を認識させるために、開発者は特別な言語、すなわちフィルタリング・ルールの言語を使用します。
フィルタリング・ルールはどのようなものか
ルールとは、特殊な構文で書かれたコードの行のことです。
以下のようなものです。
||example.org^
や
example.org#%#//scriptlet("abort-on-property-read", "wpsite_clickable_data")
などがルールの例です。
ルールは、ウェブサイト上の要素(例えば広告バナーなど)をブロックすることができます。
コスメティックルールは、Webサイトに広告が全くなかたかのように見せることができます。
一部のルールは、Webサイトからの広告の読み込みを禁止することで、トラフィックを節約することもできます。
逆に、特定のサイトで広告をブロックしないようにするルールもあります。
フィルターとは
通常、同様の目的を持つ複数のルールは、フィルタと呼ばれる1つのグループにまとめられます。
AdGuard には、特定の言語(英語、日本語、スウェーデン語、中国語、など)のWebサイトの広告をブロックするフィルタがあります。
「AdGuard迷惑要素フィルタ」は、ポップアップ、Cookie通知、ウィジェットなどという迷惑な要素をブロックします。
「AdGuard URL追跡防止フィルタ」は、ウェブサイトのアドレスから分析タグを削除します。
フィルターの作成方法
フィルタは、最新のフィルタリングルールから手動で作成されます。
一度に複数のウェブサイトに適用できるルールもあれば、1つのウェブサイトだけに適用できるルールもあります。
そのため、フィルターの作成には非常に多くの人が関わっています。
AdGuardフィルタは、開発者、愛好家、そして一般ユーザーの協力によって作成されます。
AdGuardでブロックされていない広告に気づいた場合は、「すり抜け広告を報告」または「サポートに連絡する」ボタンをクリックするか、単にフォームを記入して、その件についてぜひご連絡ください。
そうしますと、ご報告を元にフィルタ開発者は該当フィルターに新しいルールを追加し、他の多くのユーザーの方々もその広告を見なくなるようになります。
AdGuardのフィルターが処理するもの
AdGuardには多数のフィルタが組み込まれています。
これらのフィルタは、広告、トラッカー(個人情報追跡)、迷惑要素のブロックや、DNS保護を実行います。
パッと見では見えないフィルタが多くあります。たとえば、「検索広告をブロックする」機能の背後には、専用フィルタがあります。
逆に、AdGuardブラウザ拡張機能とAdGuard for Macでは、フィルタは目の前にあります。
AdGuard は、デフォルトで、「AdGuardベースフィルタ」と、ユーザーの言語のWebサイトの広告をブロックする特定言語用フィルタ(「AdGuard日本語フィルタ」など)を有効にします。
AdGuardフィルタのフルリストは、AdGuardナレッジベースでご確認いただけます。
サードパーティ製フィルタの追加方法と入手先
通常、プリインストールされているAdGuardフィルタは、広告、トラッカー、迷惑要素を一掃するのに十分です。
しかし、サードパーティ製フィルタを追加して、広告ブロックをニーズに合わせてカスタマイズすることもできます。
新しいフィルタを追加するには、そのフィルタへのリンクを入力するか、お使いデバイスからインポートしてください。
そうすると、AdGuard は自動的にそのフィルタを認識します。
WindowsおよびMac用のAdGuardアプリでは、リストからフィルタを「購読」することもできます。
- AdGuardブラウザ拡張機能では、「カスタムフィルタ」で新しいフィルタを追加できます。
- AdGuard for Android では、「設定」→「コンテンツブロック」→「フィルタ」で追加できます。
- AdGuard for iOS では、「Safariでブロック」で追加できます。
- AdGuard for Windows では、「広告ブロック」→「フィルタを追加する」で追加できます
- AdGuard for Mac では、「⚙」→「設定…」→「フィルタ」で左下の「+」ボタンを押して追加できます。
filterlists.comではフィルタの大規模なコレクションがあります。名前、説明、言語、タグなどで検索することができます。
※フィルターは好きなだけ有効にすることができますが、あまりに多くのフィルターを有効にすると、一部のウェブサイトが正しく動作しなくなることがありますので、ご注意ください。
自分のルールを追加する方法
ユーザールールで構成するフィルタもあります。
すべてのAdGuardアプリには、ユーザーが自分で追加できるルールのセクションがあります。
AdGuardブラウザー拡張機能では、ユーザールールは設定画面にあります。
AdGuard for Windows および AdGuard for Mac では、「フィルタエディタ」の中に入っています。
【独自ルールの追加方法】
- 手動で追加する
ルールの構文を分かっている必要があります。 - デバイスからインポートする
たとえば、複数のデバイスでAdGuardを使用していて、同じ広告を全端末でブロックしたい場合。または、誰かが自分のリストをあなたと共有した場合。 - Webサイトの要素をブロックする
これを行うには、AdGuardで「このWebサイトの広告をブロックする」をクリックしてページ上の要素を選びます。ほとんどの場合、ルールは自動的に追加されるので、他に何もする必要はありません。 - AdGuardフィルタ開発者に、ルールの作成を依頼する
報告したウェブサイトのトラフィックが少ない場合、開発者は一般的なフィルタを更新する必要はないと考えるかもしれません。しかし、ユーザー ルールを追加するよう提案される場合があります。