【AdGuard for Mac v2.14】ECHサポートを強化、DNS-over-HTTPS リクエストのフィルタリングを改善
新機能の中には、アプリを開けばすぐに目に見えるものもありますが、AdGuard for Mac v2.14 の場合は違います。
今回、裏で働いてくれるCoreLibs(AdGuard独自開発のフィルタリングエンジン)に様々な改善を実装しました。
ではさっそく、このバージョンの改良点をチェックしてみましょう。
Encrypted ClientHello サポートの強化
まず最初に、ECH(Encrypted ClientHello)のサポートを微調整しました。
実装から1年が経ちますが、この機能をまだまだ、完璧なものにすることが必要なため、私たちはその作業を続けております。
今回、私たちのチームは、ECHがスムーズにアクティベートされるのを妨げていたいくつかの問題を突き止めました。
このアップデートでそれらに対処し、パフォーマンスを向上させるための準備を整えました。
ECHとは何か、そしてなぜ AdGuard for Mac にECHのサポートを実装したのかについては、以前にこちらのブログ記事で書きましたので、よければご一読ください。
DNS-over-HTTPS リクエストフィルタリングの改善
更新されたCoreLibsは、DNS-over-HTTPS(DoH)リクエストをオンザフライでフィルタリングできるようにします。
これにより、AdGuardはデフォルトで、DoHクエリを設定で指定されたDNSサーバーにリダイレクトしないようになりました。
代わりに、クエリはブラウザ設定で選択されているサーバーに送信されます。
もしこの機能がいらない場合は、AdGuardアプリ内の「詳細設定」で
network.dns.filter.secure.request.transparently.enabled
をオフにすることで、この機能を無効にし、以前のように動作させることができます。
このアップデートにはその他のマイナーな変更も含まれており、詳しい変更履歴はこちらの変更履歴ページでご確認いただけます。