AdGuard for Windowsバージョン7.5: DNS機能登場と追跡防止の強化
AdGuard for Windowsは、AdGuard製品の中でも一番最初にリリースした製品です。ずっと前から存在し、無数のアップデートを受けてきました。そこで、まだまだ追加する機能などがあるのか?
まだまだあります。
さて、v7.5アップデートのイチオシから始めましょう。
DNSモジュール
DNSとその仕組みについて詳しくはこちらをご覧いただけます。
DNS通信がさらに安全に
この機能は、Android版やiOS版AdGuardなど、他の一部AdGuard製品には結構前から導入されています。DNSモジュールを使用すると、任意のDNSサーバーを3つの方法で選択できます:
- おすすめリストからサーバーを選ぶ(AdGuard DNSを含む)
- DNSプロバイダのリストから選ぶ (最も人気のあるDNSプロバイダーを収集し、クイック設定オプションを追加したナーレッジベースでのリスト)
- 独自のカスタムDNSサーバーを追加する
これをするメリットは?
複数あります。
まず、デフォルト以外のDNSサーバーを使用すると、ISPや詐欺師の傍受からDNSトラフィック(通信)を保護できます。多くのDNSプロバイダーは、DNS-over-HTTPSやDNS-over-TLSなどの安全なプロトコルをサポートしています。オンラインの安全性が大幅に向上するため、これらのいずれかを使用することを強くお勧めします。
また、一部のDNSサーバーには、広告ブロックや悪意のあるWebサイトからの保護などの追加機能もあります。詳細については、各DNSサーバーの横にある説明を確認してください。
Windows 10による追跡をブロック
これは「ステルス・モード」に新しく追加した機能です。Windows 10は、以前のバージョンと比較して多くの優れた変更で知られていますが、ユーザーの活動を追跡しようとしているという点でも悪名高いです。したがって、ステルス・モードのセクションごとをWindows追跡防止専用に追加することにしました。
「ステルス・モード」の優秀な新機能
「Windowsによる追跡」には4つのオプションがあります:
- Windows telemetryを無効にする
- 広告IDをオフにする
- Windows Defenderのサンプル自動送信を無効にする
- WAPプッシュメッセージルーティングサービスを無効にする
システムテレメトリを無効にすることの重要性を説明するために、Siriに似ているがMicrosoftによって開発された音声アシスタントであるCortanaを取り上げましょう。その機能セットはデフォルトで有効になっており、Cortanaは使用状況とパフォーマンスのデータを定期的にMicrosoftに送信します。こういったアシスタントは役立ちますが、多くの個人情報も収集します。ユーザーとしてプライバシーの懸念がある場合、AdGuardを使ってテレメトリを簡単に無効にすることができます。
他の新オプションの機能については、それらの隣の説明で確認できます。
SNSアカウントを使ってのライセンス認証
この機能はすでにAndroidアプリで利用可能であり、非常に便利であることが証明されています。そこで、AdGuard for Windowsにも追加することにしました。
以前、AdGuardを有効化するには、お持ちのAdGuardアカウントにログインするか、手動でライセンスキーを入力する必要がありました。今なら、AdGuard個人アカウントで登録されているメールアドレスと、GoogleまたはFacebookで承認に使用するメールが同じ場合、これらのSNSを介して簡単にライセンス認証できます。この機能を使用する必要は全くありませんが、一部の方々にはこの認証方法が便利であると思って追加いたしました。。
“新古”アシスタントをまたまたチョイ改善
バージョン7.4ではもっと独立したバグの少ない新ブラウザ・アシスタントを導入しました。
しかし、多くの点で優れていたにもかかわらず、古いバージョンにあった「一時停止機能」を戻すよう、一部のユーザーに指摘いただけました。
以前のアシスタントバージョンには、「30秒間フィルタリングしない」というメニューオプションがありました。
この機能は、例えば、広告ブロッカーが有効になっていると機能しないWebサイトにアクセスする必要がある場合に役立ちます。この場合、フィルタリングを一時的に無効にして、その内容をパッと確認できます。
結果として、「30秒間保護を停止する」という同様の新オプションを追加することで、さらに便利にしました。その基本はまったく同じですが、現在いるウェブサイトだけでなく、すべてのウェブサイトに対して機能します。この機能はメインアプリのトレイメニューにあります。
アップデートについては以上です。あとは、完全変更ログのリンクを記載するくらいでしょうか。通常どおり、GitHubにてご確認いただけます。
ぜひコメント蘭やAdGuard SNSにて新バージョンに対するご意見をお待ちしております。